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バリサイト

 宝石の内「バリサイト」について、組成・特徴・歴史・産地などを写真や動画を交えて解説します。

バリサイトの組成

バリサイトの外観写真
  • 分類:リン酸塩鉱物
  • 組成:AlPO4・2H2O
  • 結晶系:斜方晶系
  • 色:緑、青緑、黄緑、赤
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:4.5
  • 比重:2.57-2.61
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バリサイトの特徴

 バリサイトはアルミニウムを含むリン酸塩鉱物の一種です。
 地表近くの環境下で、リンを含有する水とアルミニウムを豊富に含む岩石とが反応してできる沈殿物から生成されます。時に、カルシウムとアルミニウムからなるリン鉱物の一種、「クランダライト」によって葉脈状の縞模様を見せることがあり、こうした外観上の特徴を生かしてカボションカットの宝飾品として用いられることもあります。
 バリサイトが最初に記述されたのは1837年のことで、ドイツのフォクトランド地方の古名である「バリシア」(Variscia)にちなんで名づけれました。ユタ州でも採掘されることから、ユタライト(utahlite)と呼ばれていた時期もあります。現代におけるバリサイトの主な産地は、アメリカユタ州の他、ドイツ、オーストラリア、ポーランド、スペイン、ブラジルなどです。
 ターコイズと間違われることがありますが、通常、バリサイトの方がより深い緑色を示します。しかし、ターコイズかバリサイトか判然としないものは、時に市場で「バリコイズ」(variquoise)という変則的な名称で呼ばれることもあります。
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バリサイトの動画

 以下でご紹介するのはアメリカ・アーカンサス州産のバリサイトサンプル動画です。
元動画は⇒こちら
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