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シトリン

 宝石の内「シトリン」について、組成・特徴・歴史・産地などを写真や動画を交えて解説します。

シトリンの組成

シトリンの外観写真
  • 分類:酸化鉱物
  • 組成:SiO2
  • 結晶系:三方晶系(低温型)/六方晶系(高温型)
  • 色:薄黄色-オレンジ
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:7
  • 比重:2.65
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シトリンの特徴

 シトリン(黄水晶-きすいしょう/yellow quartzとも)は黄色~茶色かかったクリスタル(水晶)のことです。
 シトリンの黄色は主として鉄イオンによって発生し、アメシスト(紫水晶)の色の違いは色中心のエネルギー準位の違いと考えられています。
 11月の誕生石として指定されており、石言葉は「友情・初恋」です。
シトリンとアメシストが混じったアメトリン  希少なシトリンとしては、深いオレンジ色の入った「マディラシトリン」と呼ばれるものもあります。またごくまれにシトリン(黄水晶)とアメシスト(紫水晶)が同一結晶内に混在していることがあり、これは「アメトリン」(ametrine)と呼ばれます。
 シトリンの薄い黄色は「シトリン・トパーズ」とも言われ、トパーズの代用品として使われることもありますが、外見が非常に似ているため見分けるのは極めて困難です。
 シトリン(黄水晶)の主な産地はブラジルのリオ・グランデ・ド・スル州です。しかし天然のシトリン(黄水晶)の産出は少なく、市場に出回っているものはアメシスト(紫水晶)かスモーキークォーツ(煙水晶)を熱処理して黄色に変色加工したものが大部分を占めます。
 シトリンの名はラテン語で「黄色」を意味する「citrina」に由来しますが、これはかんきつ類のマルブッシュカンを表す「citron」と同じ語源です。
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シトリンの動画

 以下でご紹介するのは、ブラジル産シトリンの動画です。2本目は、アメシストとシトリンとが融合した通称「アメトリン」と呼ばれるクォーツクリスタルの動画です。ボリビア産、322カラット、トライポーラーカットで、見る角度によって赤、オレンジ、紫を呈します。
元動画は⇒こちら
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