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クリソコラ

 宝石の内「クリソコラ」について、組成・特徴・歴史・産地などを写真や動画を交えて解説します。

クリソコラの組成

クリソコラの外観写真
  • 分類:ケイ酸塩鉱物
  • 組成:(Cu,Al)2H2Si2O5(OH)4・ nH2O
  • 結晶系:単斜晶系
  • 色:青、青緑、緑
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:2.5-3.5
  • 比重:1.9-2.4
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クリソコラの特徴

 クリソコラ(和名は珪孔雀石-けいくじゃくせき)とは、ケイ酸塩鉱物の一種で、マラカイト(孔雀石-くじゃくせき)に似た組成をつ鉱物です。
 クリソコラ(珪孔雀石)の主な産地は、イギリス、ロシア、イスラエル、コンゴ民主共和国、日本、アメリカ合衆国、チリなどです。
 クリソコラという名はギリシア語の「chrysos(金)」と「kolla(にかわ)」より来ていますが、これはクリソコラが金と金をつなぎ合わせるときの「はんだ」代わりに用いられたからだと考えられます。
 クリソコラ(珪孔雀石)は銅を含む鉱物が風化することによって生成するため、銅鉱床付近でよく産出されます。また、「孔雀石」と同時に産出されることも多い鉱物です。
 硬度が低い(モース硬度2.5~3.5)ため宝石としては扱いにくく、また通常は多孔質の状態で発見されるため、樹脂を浸透させるなど特殊な処置を施さないと加工は出来ません。ちなみに、樹脂の代わりにクォーツ(石英)が浸透したものは、特に「ジェムシリカ」(gem silica)と呼ばれ、アメリカでは宝飾用品として人気です。
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クリソコラの動画

 以下でご紹介するのはコンゴ産クリソコラの映像です。近くで見るとブドウの房のような形(英語ではBotryoidalという)がはっきりと見て取れます。
 2本目の動画は、クリソコラ内部の微細な孔の中にクォーツが浸透した、通称「ジェムシリカ」と呼ばれるものです。
元動画は⇒こちら
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