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トパーズ

 宝石の内「トパーズ」について、組成・特徴・歴史・産地などを写真や動画を交えて解説します。

トパーズの組成

トパーズの外観写真
  • 分類:ケイ酸塩鉱物
  • 組成:Al2SiO4(F,OH)2
  • 結晶系:斜方晶系
  • 色:無色、黄、青など
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:8
  • 比重:3.53
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トパーズの特徴

 トパーズ(和名は黄玉-おうぎょく) は、ケイ酸塩鉱物の一種です。石言葉は「誠実」で、11月の誕生石に指定されています。
 語源はギリシャ語で『探し求める』を意味する『topazos』(トパゾス)からつけられましたが、これは紅海に存在するかつての産地、「セント・ジョンズ・アイランド」(St.John's Island)を探すのが困難だったから、とされています。
 ちなみに聖書の中の「出エジプト記」(Exodus)の中で「topaz」という語が登場しますが、当時「topaz」という語は黄色い宝石全般を指し示していたため、必ずしも今日で言うトパーズを意味しておらず、おそらくクリソライト(chrysolite)のことではないか、という可能性が示唆されています。

トパーズの産地

超巨大な結晶・「アメリカン・ゴールデン・トパーズ」(American Golden Topaz)  トパーズの産地は、アメリカ(ユタ州)、ロシア、アフガニスタン、スリランカ、チェコ、ドイツ、ノルウェー、パキスタン、イタリア、スウェーデン、日本、ブラジル、メキシコ、オーストラリア、ナイジェリアなどです。
 巨大な結晶として発見されることも多く、フランスの旅行家Jean-Baptiste Tavernier(1605~1689)が発見した「The Topaz of Aurungzebe」は157.75カラットもあります。 また比較的最近発見された「The American Golden Topaz」は、なんと22,892カラット(約4.5kg)という超巨大サイズです。

トパーズの色と種類

 トパーズは本来無色透明ですが、内部に含まれる不純物によって様々な色合いを見せます。具体的には、ワインレッド、黄色、薄いグレー、赤みがかったオレンジ、青みがかった茶色などです。
 加熱や放射線照射などで人工的に色を変えることも出来ますが、天然の宝石としては淡褐色のものが上質とされます。
 色によって以下のような呼称があります。
トパーズの呼びわけ
  • オレンジパーズ  「プレシャス・トパーズ」(precious topaz=貴重なトパーズ)とも呼ばれ、アメリカ・ユタ州の州石、及び11月の誕生石に指定されています。
  • ブルートパーズ  青~藍色を示すトパーズ。アメリカ・テキサス州の州石に指定されており、天然物は極めて希少です。無色や淡い色のトパーズを熱処理し、さらに放射線を照射することで濃い青色を出すことが多いようです。
  • シャンペントパーズ  シャンペンのように薄茶色のトパーズです。
  • カラーレストパーズ  無色で外見はダイヤモンドに似ています。「ミスティック・トパーズ」とも言われ、遊色効果を出すため、表面に人工的なコーティングが施されている場合があります。
  • ピンクトパーズ ピンク色を示すトパーズです。
  • インペリアルトパーズ  シェリーカラー(橙~黄~褐)を示すトパーズです。ブラジル産のインペリアルトパーズは、明るい黄色~深い金色を示すことがあり、時にすみれ色のものもあります。茶色を含むトパーズは高確率で人工処理を受けており、長時間日光にさらすと退色してしまいます。
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トパーズの動画

 以下でご紹介するのは、トパーズ動画です。
元動画は⇒こちら
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