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タイガーズアイ

 宝石の内「タイガーズアイ」について、組成・特徴・歴史・産地などを写真や動画を交えて解説します。

タイガーズアイの組成

タイガーズアイの外観写真
  • 分類:ケイ酸塩鉱物
  • 組成:SiO2
  • 結晶系:単斜晶系
  • 色:金-赤茶色
  • 光沢:絹糸光沢
  • モース硬度:7.0
  • 比重:2.64-2.71
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タイガーズアイの特徴

 タイガーズアイ(和名は虎目石-とらめいし)は、角閃石(かくせんせき)の一種で、ブルーアスベスト(青石綿-クロシドライト)に石英が染み込んで硬化した混合石のことを指します。
 独特の縞模様は、青石綿に含まれる鉄分が酸化したものです。タイガーズアイに含まれる石綿の一種「青石綿」の人体に対する危険性に関しては、石綿成分が岩石中から外気に飛散をすることはないため、安全とされます。
タイガーズアイの亜種「ホークスアイ」、及び「タイガーアイアン」  タイガーズアイのケイ酸化が不十分で灰青色を示すものは「ホークスアイ」(鷹目石-hawk's eye)と呼ばれます。また、「タイガーアイアン」(Tiger Iron)とは、タイガーズアイ、赤のジャスパー、そして黒のヘマタイトが混じり合った岩石のことです。ゆるい波のような模様と、コントラストのはっきりした縞模様が特徴で、ビーズやナイフの柄など、多くの宝飾品に用いられ、南アフリカや西オーストラリアなどで産出されます。
 アメリカのアリゾナ州とカリフォルニア州では、クリソタイル(石綿の一種)がキャッツアイ効果を生み出したサーペンティン(蛇紋石)が採れ、 これらは「アリゾナタイガーアイ」・「カリフォルニア・タイガーズアイ」などの名で売られます。蜂蜜色をしたものは、 より格上の宝石であるキャッツアイ・クリソベリルの模造品として利用されたり、逆にガラス繊維(ガラスを融解、牽引して繊維状にしたもの)がタイガーズアイの模造品として利用されたりします。
 タイガーズアイは通常、美しい紋様を最大限に引き出すため、カボションカットが施されます。軽い熱処理によって赤みを増したり(レッドタイガーズアイ-赤虎目石)、硝酸を用いて黒っぽくするというのが、タイガーズアイに施される一般的な人工処理方法です。
 タイガーズアイの産地は、南アフリカ、アメリカ、オーストラリア、カナダ、韓国、中国、ブラジル、ナミビア、インド、スペイン、ミャンマーなどです。
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タイガーズアイの動画

 以下でご紹介するのは、カボションカットを施されたネックレス、及び指輪にセッティングされたタイガーズアイの動画です。
元動画は⇒こちら
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