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ソーダライト

 宝石の内「ソーダライト」について、組成・特徴・歴史・産地などを写真や動画を交えて解説します。

ソーダライトの組成

ソーダライトの外観写真
  • 分類:ケイ酸塩鉱物
  • 組成:Na4Al3(SiO4)3Cl
  • 結晶系:等軸晶系
  • 色:無色、青、緑、赤など
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:5.5-6
  • 比重:2.27-2.33
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ソーダライトの特徴

 ソーダライト(和名は方ソーダ石-ほうそーだせき)は準長石(じゅんちょうせき)の一種で、アウイン、ラズライト、ノゼアンと共にラピスラズリを構成する鉱物の一つです。
 ソーダライト(方ソーダ石)の構成成分であるナトリウム(Na)や塩素(Cl)は他の分子と入れ替わることがあり、青金石(ラズライト)や藍方石(アウイン)、黝方石(ノゼアン)などに変化します。
 ソーダライトという名は、含有するナトリウム量が多いことから、英語でナトリウムを意味する「sodium」にちなんで名付けられました。
 ソーダライト(方ソーダ石)の主な産地はカナダ(ケベック・オンタリオ)、アメリカ(メイン州・アーカンサス州)、ブラジル、ボリビア、ナミビア、インドなどです。最初に発見されたのは1806年、グリーンランドのイリマウスサークでしたが、宝飾品として人気が出たのは1891年、カナダのオンタリオでソーダライトの良質な堆積層が見つかってからでした。
 ソーダライトは「青色」という印象の強い鉱物ですが、実際はグレー、黄色、緑、ピンク、斑点模様など色彩は多様です。均一な青色を示すサンプルはカボションカットを施されてビーズなどに加工される一方、質の劣るものは化粧壁の仕上げ面や象嵌細工に多く見られます。
 また、紫外線を吸収して変色する「テネブレサンス」(tenebrescence)という特性を持つソーダライトは、特にハックマナイト(hackmanite)という名で呼ばれ、長波、及び短波紫外線の元でその特性が顕著に現れます。
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ソーダライトの動画

 以下でご紹介するのはテネブレサンスを有するソーダライト、通称「ハックマナイト」の動画です。白っぽかった石に紫外線を照射すると、紫色に変色する様子が見て取れます。
元動画は⇒こちら
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