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モルガナイト

 宝石の内「モルガナイト」について、組成・特徴・歴史・産地などを写真や動画を交えて解説します。

モルガナイトの組成

モルガナイトの外観写真
  • 分類:ケイ酸塩鉱物
  • 組成:Be3Al2Si6O18
  • 結晶系:六方晶系
  • 色:薄緑、青、鮮緑、黄、桃
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:7.5
  • 比重:2.7
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モルガナイトの特徴

 モルガナイト(morganite)は、ベリル(緑柱石)の中でピンク色~赤紫色を呈するものを指します。
 モルガナイトが最初に発見されたのは、1910年、マダガスカルの海岸においてでした。今日では、マダガスカルやアメリカ(カリフォルニア州・パラ地区)などが主な産地となっています。
 名は、1910年12月、ニューヨーク科学アカデミーが、銀行家で宝石コレクターでもあったJ.P.モルガン(John Pierpont Morgan、1837~1913)の名にちなんで命名しました。また、その美しい色合いから、「ピンクベリル」(pink beryl)、「ローズベリル」(rose beryl)、「ピンクエメラルド」(pink emerald)、「セシアンベリル」(cesian beryl)など、数々の異名を持ちます。
 ピンクの発色は、石の中に含まれるマンガンによるものですが、時にオレンジ色や黄色の斑点が付随することがあります。この斑点を取り除くために熱処理を施されたり、またピンク色を鮮やかにするため放射線を照射されることもよくあるようです。
 1989年10月7日、アメリカ・メーン州、バックフィールドにあるベネット石切り場において、今まで発見された中では最大となるモルガナイトが採掘されました。大きさは縦23cm、横30cm、重さは23kgにも及び、ややオレンジがかった色合いをしています。このモルガナイトは今日、「Rose of Maine」(メーン州のバラ)と呼ばれています。
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モルガナイトの動画

 以下でご紹介するのはモルガナイトの動画集です。前者がアフガニスタン産211カラットの原石、後者がカットしたルースです。
元動画は⇒こちら
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