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ラリマー

 宝石の内「ラリマー」について、組成・特徴・歴史・産地などを写真や動画を交えて解説します。

ラリマーの組成

ラリマーの外観写真
  • 分類:ケイ酸塩鉱物
  • 組成:Ca2NaSi3O8(OH)
  • 結晶系:三斜晶系
  • 色:青
  • 光沢:ガラス(絹糸)光沢
  • モース硬度:4.5-5.0
  • 比重:2.7-2.9
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ラリマーの特徴

 ラリマー(Larimar/ラリマールとも)とは、ペクトライト(pectolite/ソーダ珪灰石)の中で特に青色系のものを指します。「ペクトライト」とは、1828年にイタリアで発見されたケイ酸塩鉱物の一種です。
 時に「ブルーペクトライト」、「ステフィリアズストーン」(Stefilia's stone)とも呼ばれます。
 主な産地はドミニカ共和国(パオルコ鉱山)、バハマ、チェコなどです。

ラリマーの色

 ラリマーを構成しているペクトライトは、世界中のいたるところで見られるありふれた鉱物ですが、ラリマーのもつ特徴的な青色は、他のペクトライトには見られません。
 色は白から淡い青~濃い青まで様々で、青色は不純物として内包されている銅、もしくはコバルトではないかと推察されています。しかしこの青色は感光性であるため、長時間日光や熱にさらすと、色が薄れてしまいます。

ラリマーの語源

 ラリマーという名前の由来は、比較的最近の1974年に遡ります。1974年、ドミニカ共和国・バオルコ山脈のふもと、海岸沿いにあるバラオナ州の海岸で、ミゲル・メンデスとノーマン・リリングという人物が青く輝く鉱物を発見しました。
 発見者の一人であるミゲルは、自分の娘の名である「Larissa」と、スペイン語で海を意味する「mar」を合わせ、この新鉱物を「Larimar」と命名しました。名前の中に「海」(mar)という語をを織り込んだのは、ラリマーのもつ青色が、カリブ海の美しい青色を彷彿(ほうふつ)とさせたからでしょう。

ラリマーの使途

 ラリマーはドミニカ共和国内、およびカリブ海周辺の一部の国では、地元の特産品として一般の人々に販売されています。
 また日本では、その美しい海のような色合いから世界三大ヒーリングストーン(他の二つはスギライトチャロアイト)の一つとされ、パワーストーンとしても人気です。
 ラリマーは時に緑色や赤色の斑点模様を伴うことがありますが、青が濃ければ濃いほど希少価値が高まります。
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ラリマーの動画

 以下でご紹介するのはラリマーの動画集です。前者は15×24×8mm、後者は21.5×24×8mmです。
元動画は⇒こちら
元動画は⇒こちら
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