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アルマンディン

 宝石の内「アルマンディン」について、組成・特徴・歴史・産地などを写真や動画を交えて解説します。

アルマンディンの組成

アルマンディンの外観写真
  • 分類:ケイ酸塩鉱物
  • 組成:Fe3Al2(SiO4)3
  • 結晶系:等軸晶系
  • 色:全色
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:6.5-7.5
  • 比重:3.1-4.3
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アルマンディンの特徴

 アルマンディン(和名は鉄礬柘榴石-てつばんざくろいし)、鉄とアルミニウムを含むガーネットの一種で、時としてアルマンダイト(almandite)と呼ばれることもあります。
 同じくガーネットの一種であるパイロープはマグネシウムとアルミニウムを含み、見た目がアルマンディンと非常によく似ています。しかし、純粋なアルマンディンやパイロープが自然界で発見されることはまれであり、鉄とマグネシウムとアルミニウムが交じり合った混在型がほとんどです。
 組成はFe3Al2(SiO4)3でパイラルスパイト(pyralspite)に属します。アルマンディン(almandine)と言う名は、大プリニウス(古代ローマの博物学者)が、アラバンダ(Alabanda)というアジアの小都市で発見された鉱物に対して与えた「alabandicus」という名称が崩れたものと考えられます。
 色は紫がかった深紅で、カボションカット(半球形に磨き上げたもの)を施されたものはカーバンクル(carbuncle)として有名です。
 アルマンディンはスリランカで豊富にとれ、取れたものは時として「セイロンルビー」(Ceylon-ruby)というフォルスネームを持ちます。 色が紫がかっているときは「シリアンガーネット」(Syrian garnet)とも呼ばれます。オーストラリアでは、上質なアルマンディンの堆積層が発見されましたが、発見当初はルビーと早合点されました。そういった経緯から、オーストラリア産のアルマンディンを「オーストラリアン・ルビー」と呼称することもあります。
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アルマンディンの動画

 以下でご紹介するのはラフカットされたインド産アルマンディンガーネットの動画です。角度によっては黒にすら見える深い赤色が見て取れます。
元動画は⇒こちら
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